濃厚過ぎた48時間。
僕は先週末、2日間掛けて、東南アジア最高峰のキナバル山に挑んでいた。
運動不足の身体にはこたえる、かなりハードな道のり。
山の途中で雨も降ってきて、凍えながらも一歩ずつ進み、辿り着いた頂き。
頂上での絶景は一生忘れないだろう。
この冒険のお話はこちらから。
キナバルの町
キナバル山の玄関口であるコタキナバル。KKと略されることも多い、東マレーシア最大の都市。
第二次世界大戦中は日本軍が占領していて別の名前だったが、63年のイギリスからの独立から4年、キナバル山にちなんでコタキナバル(キナバルの町)という名前になった。
朝6時。
体力を限界まで使っていたはずなのに、スマホのアラームも無く、すっと目が覚めた。
今日は日曜日。ホテル近くの通りではサンデーマーケットが開かれている。しかも快晴。
これは行くしかないと、筋肉痛の身体にムチ打って部屋を出た。
昨日までの山とは打って変わって、通りは多くの人々で賑わっていた。
旅に出たら、現地の人で賑わっているお店に入るのが鉄則。
ガヤガヤとマレー語と中国語が飛び交うお店でお粥をかきこんだ。
最近、味が濃い目の食べ物を食べることが多いので、シンプルな味が身体に染み渡る。
ここでの出会いが面白かった。
たまたま相席したのが生物学者兼俳優のマレーシア人のおじちゃん。肩書きだけでかなり興味深い。
自分とは全く違う世界を生きている彼の話に前のめりになり、話を聞いているだけで自分の世界が広がった感覚になる。
「次来たら連絡しろよ」
ただ家と会社の往復だけをしていたら出会わなかった人。こういう人に会うことができるのが旅の醍醐味。
彼に会いに、聞いた話を自分の目で見に、また来ようと思う。
朝食を食べ終え、まだまだ賑やかなマーケットを進む。
東南アジアらしいエスニックでカラフルな服や雑貨が気分を上げてくれる。男性用の服もあればいいのにな。
ドリアンやマンゴーのなる木も売られている。
ドリアンはネタとして買ってみたいな〜、マンゴーはただただ食べたいな〜なんて考えていたけど、苗木を飛行機で持って帰るのは無理なので妄想で留めておこう。(シンガポールで売ってるかな?)
途中で食べたココナッツアイスは絶品。ココナッツ大好き人間としては堪らない一品。
マーケットを抜け、海に出た。
綺麗な海とは言えないけど、青い海、青い空、白い雲、磯の香りで爽やかな気分になる。
昨日は緑を堪能し、今日は青を堪能。なんて贅沢なんだ。
さっきのおじさんが絶好のダイビングスポットが近くにあるって言ってたな。今度潜って、青をもっと堪能しよう。
日本人の東南アジアの旅先と言ったら、バンコク、ホーチミン、シンガポール、バリが上位で、マレーシアのボルネオ島はメジャーではないと思う。
コタキナバルは夜8時を過ぎたらショッピングモールのお店のほとんどが閉まってしまうほど夜が早く、つまらないと言う人もいるかもしれない。
でも、人ごみから離れ、ゆったりマレーのローカルフードを楽しみながら、海を眺めたい人にはぴったりな街。
シンガポールから2時間半、東京からは5時間40分の旅。
週末に来るのも悪くないな。
よしかつ(@4shikatsu)
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