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「アフリカのシンガポール」を目指すルワンダってどんな国?

シンガポール在住のよしかつ(@4shikatsu)です。

皆さん、ルワンダという国を知っていますか?

アフリカにある小さな国です。

「おれはシンガポールについて知りたいんだ!アフリカについてなんて知らん!」という方も少しだけお付き合いいただくと嬉しくてニヤニヤします。

少し長い文章になりましたが、これを読んでルワンダについて少しでも興味を持ってもらえたら、もっと嬉しいです。

先日Twitterを眺めていると、⇩の動画ツイートが流れてきました。

やられました。たった40秒の短い動画ですが、壮大な大自然の景色、純粋な子供たちの笑顔にぐっと心を掴まれました。

これは、ルワンダで元海外青年協力隊として活動されていたタケダノリヒロさんが作成された動画です。

「実際に行ってみて、自分の目で景色や人々を見てみたい!」

そう思い、早速航空券について調べるためにGoogleで「ルワンダ シンガポール」と検索しました。

すると「アフリカのシンガポール」という記事で検索結果が埋め尽くされています。いくつか記事を読むと、ルワンダは「アフリカのシンガポール」としてIT立国を目指しているようです。

実は僕は、前職で自動車関連の仕事をしており、そこで2年間ルワンダの担当をしていました。でも、恥ずかしながらあまりルワンダについて詳しくはありません。

「行ってみたい!」「元担当としてもっと知りたい!」「シンガポールとどのように関連しているのか?」と、ルワンダについての興味が沸々と湧いてきたので、今回は皆さんにとってあまり馴染みのないルワンダについてまとめてみました。

ルワンダってどんな国?

日本やシンガポールからは飛行機で15時間以上掛かるアフリカの真ん中にある小さな国。

以下、基本情報です。

  • 人口約1,100万人
  • アフリカで1番、世界で14番目に高い人口密度(約437人/km2)*ちなみに、世界一はマカオで約22,872人、2位はシンガポールで約8,044人、日本は25位の335人(参照:世界経済のネタ帳
  • 国土は四国の約1.5倍
  • ドイツとベルギーによる植民地支配、民族間の対立による紛争・虐殺

牧畜民系のツチ族の王が農耕民系のフツ族を支配するルワンダ王国→ドイツの植民地(1889年から第一次世界大戦が終わるまでの約29年間)→ベルギーの植民地(1918年から約44年間、ツチ族優遇)→独立(1962年、フツ族主導)→ルワンダ紛争(隣国ウガンダに逃れていたツチ族がとの紛争)→ルワンダ虐殺(1994年、政府と暴徒化したフツ族によるツチ族と穏健派フツ族を虐殺。100日間で全人口約730万人中10%以上の80-100万人が殺害された)

  • 21世紀に入ってからは年7%の成長率で急速に成長しており、「アフリカの奇跡」と言われている
  • 2008年に公用語として英語を追加、2009年にはイギリス連邦に加盟(これまでルワンダ語とフランス語だったのに、いきなり英語が公用語になるのは凄い)

 

ルワンダで奮闘する日本人

ルワンダには実はこれまでも今現在も意外に多くの日本人が訪れ、様々な活動をしています。

この週末に一気に読んだルワンダ関連の本とブログを紹介します!

(独立直後)ルワンダ中央銀行総裁日記

ベルギーからの独立後、アフリカの最貧国として貧しさに苦しんでいたルワンダ。そこに日本銀行からルワンダ中央銀行の総裁として派遣された服部さんのお話。

お金が無い、知識のある人材がいない、”与えられた独立”で自分たちで国を育てていくんだという覚悟がないと、ないない尽くしのルワンダ。

ただ、ルワンダ人と距離をとっている外国人の話は聞かず、ルワンダ人に徹底的に寄り添った服部さんを、ルワンダ大統領はじめ、多くのルワンダ人が絶大な信頼を置いていました。

そんな中で、ルワンダという国の経済を立て直すという過酷なミッションに対して、一総裁の範疇を超えて、服部さんの物凄い量の知識と経験に基づいた判断や実行で、少しずつ経済が上向きになっていく過程に触れ、正直鳥肌が立ち、「かっこいい!」と素直に思いました。

内容は経済的な話が多く、少し難しいですが一読の価値ありです。

気になった一節がありました。

アフリカで、すぐには理解しにくいことに当面すると、外国人は「これがアフリカなのですよ」で片付けることが多い。つまりアフリカ人は後れていて、我々とは違った考え方をし、我々には分からない行動に出るというアフリカ人異質論である。

おそらくこういった考えをしている人は今も数多くいると思います。

特に日本人はアフリカの人々と接する機会が極端に少なく、全く彼らを知らないケースが多く、仕方の無いことかもしれません。

アフリカに行くのはかなりハードルが高くても、本を読む、ネットで動画を見るなど、知るきっかけは至る所にあるので、世界市民の一人として少しアフリカに興味を持つと、印象ががらっと変わると思います。

(虐殺前後)「悲劇のルワンダ 希望の義足」 -走破せよ 大志への未知 プロジェクトX〜挑戦者たち〜」

虐殺という悲劇の後のルワンダは、80万人もの人々が手足に障害を負っていました。

最初はケニアへの語学留学でアフリカに初めて足を踏み入れた吉田さん。

そこでたまたま知り合ったルワンダ人男性をきっかけにしてルワンダという国を知り、障害を負った人々を救うべく義足の作り方を一から学び、ルワンダで義足の提供活動を開始。

さらには、シドニーパラリンピックにルワンダ初の義足水泳選手を送り込むことで、「たとえ身体が不自由であってもできることはあるんだよ」と、身も心も傷ついていたルワンダの人々に光を与えている姿が非常に素敵です。

気になった一節がありました。

(タダでもらえる義足を気に入らず受け取らないルワンダ人に対して)タダでもらえるから、もらっちゃえばいいわけですよ、ある意味では。でもそれをいらないって言う彼らのプライドの高さ。施しをただ単にもらってる自分たちじゃないんだよっていう姿勢。たぶん(私は)上から見ている部分があったと思う。

僕自身あまりボランティア活動を行ったことがない中での意見ですが、ボランティア活動をする上で、やってあげるという考えで上から目線になってしまうのは仕方のないことだと僕は思っています。

自己満足と言われるのも、自己満足で何が悪いんだとも思っています。

ただ、その中でも、恩恵を受ける側の人々が今後自分たちで考え、継続していくことのできる活動にどう昇華させていくかが肝だと思うので、ボランティア活動するには、そこまでやりきる覚悟が必要だと思っています。

もちろん全てがうまくいくわけは無いですが、覚悟だけは必須だと思います。

この点については、ボランティア活動を積極的にされている方たちの意見をぜひ聞いてみたいです。

(現在)タケダノリヒロ.com

冒頭にも登場したタケダさん。つい最近まで海外協力青年隊としてルワンダに派遣されていました。

ルワンダでは綺麗な水へのアクセスが非常に悪く、毎年数多くの子供たちが下痢で亡くなっています。

そんな国で、”水の防衛隊”として、人々の水に関わる生活について調査し、子供たちやその親御さんたちなどに対して、手を洗うなどの衛生管理に関する啓蒙活動をされていました。

激動の100年を過ごしたルワンダ。現在は経済も順調に成長していますが、それでもいわゆる”基本的な”生活をする上での課題はまだまだ多くあります。

上述の本を読み、過去のこともある程度理解した上で、さらにタケダさんの人間味のある起伏に富んだ2年間のリアルな活動をブログで一気に読み進めることで、ルワンダという国、ルワンダの人々、ルワンダでの生活が鮮明に頭に浮かぶようになりました。

タケダさんは、2018年の夏ごろにまたルワンダに戻り、起業される予定とのこと。ルワンダの情報は多いわけではないので、タケダさんの発信情報は要チェックです!

*タケダさんのブログは⇩でも紹介しています。ルワンダだけでなく、音楽や本、考え方など幅広く記事を書かれているので飽きません!

アフリカのシンガポール

アフリカは資源国が多い中、ルワンダには残念ながら豊富な資源がありません。

そこで、同様に資源がない小国でありながらも東南アジアのハブ・地域統括拠点として急成長し、世界の並み居る大国と対等に渡り合っているシンガポールを引き合いに出し、「アフリカのシンガポール」としてテクノロジー革命を実現し、2020年までに中所得国入りを目指しています。

身近なところだと、インターネットの4G LTEが人口の95%以上普及しているようです。一般的なアフリカのイメージとは真逆です。

さらには、DMMがソフトウェア開発を行う会社を始めるなど、アフリカIT界では激アツな国となっているようです。

このようにスピード感のある政策を取れるのは、現カガメ大統領による独裁政治のおかげです。

独裁政治は一般的には否定的に使われますが、シンガポールでもリークワンユーという建国の父による独裁政治のおかげで現在の繁栄があります。

シンガポールは時々「明るい北朝鮮」と揶揄されますが、正しい方向を向いた正しい政治を行う限り、独裁政治は思い切った政策をとるには非常にやりやすい体制です。

このカガメ大統領、1994年からすでに24年もの間、大統領の座にいます。それが2034年まで居続けることができるよう憲法を改正したため、健在である限り、まだまだこの独裁政治は終わりそうにありません。

シンガポールから遠く離れたアフリカにあり、共通点なんて全く無さそうなルワンダ。

でも、小国、カリスマ/独裁政権による発展、綺麗な景観、治安の良い街の維持、言論統制、英語が公用語といった多くの点でシンガポールと共通しているルワンダ。

シンガポールは1年離れると、街の様子がガラっと変わっています。ルワンダもきっとそうなるのではないかなと思っています。

そして、今年か来年あたりルワンダに実際に行ってみようと企んでいて、その変化を自分の目でしっかりと見たいと思っているので、今からめちゃくちゃ楽しみです。

最後まで読んでくれたあなた!ルワンダって少し面白そうって思ったあなた!かなり珍しいと思うので、きっと僕と話が合います。話しましょう!

よしかつ

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