シンガポールに住んでいるよしかつ(@4shikatsu)です。
僕は父が日本人、母がシンガポール人のハーフで、シンガポールにもたくさん”家族”がいます。そこから見えるシンガポール人の家族観についてのお話です。
家族の範囲が広い
日本で家族というと、夫、妻、子供、両親、祖父母、姉妹兄弟と、広くてこれぐらいが一般的かと思います。
しかしシンガポール(少なくとも僕の周り)で家族(Family)と言うと、おじさん、おばさん、いとこ、祖父母の姉妹兄弟、両親のいとこ、はとこも含まれます。
日本だと「はとこって誰だろう?」「多分あの人だろうけど、正月に会うだけで名前もよく分からないなー」ぐらい非常に関係が薄い人も多いですよね。
僕もシンガポール移住前は次々と出てくる新キャラに戸惑い、次に会うのが数年後というのもざらでしたので、中々覚えることができませんでした。
家族の仲が良い
この広い家族の仲がとにかく良いんです。
日本で言う親戚となると、年に1〜2回会うぐらい。数年に1回、又は冠婚葬祭の時だけ会うという親戚も多いと思います。
しかしシンガポールでは毎月会います。
「クリスマスパーティーやろう!」「誕生日会やろう!」「旧正月祝おう!」「Potluck(各自食べ物を持ち寄って飲み食いするパーティー。手料理でも買ったものでも何でもいい気楽なパーティー)やろう!」など、何かにつけてお祝いしたり、お祝いがなくてもランチやディナーを一緒に食べたりします。
更には、”家族”旅行も今企画中で、皆でマレーシアに行こうという話をしています。親戚たちと旅行というのは中々無いですよね。
シンガポールでのメッセージアプリの主流はLINEではなくWhatsappですが、Whatsappのグループチャットで数日の1回のペースでやりとりが交わされています。
シンガポール人にとっての家族
シンガポールの人口は2016年時点で約560万人。内、シンガポール人は400万人弱。
ニュージーランドや四国4県と同じぐらいの人口で、国としては小さいです。かつ国土も小さく、東京23区や淡路島と同じぐらいの大きさです。
中華系の人々は家族を大事にすると言われていますが、更には皆が車で1時間圏内に住んでいる小さな国で近くにいるということ、また、海外からの人たちが多く入ってくるということも相まって、遠い親戚だろうが関係なく、皆シンガポール人の家族として、互いに助け合いながら生活していくというスタイルが根付いているのだと思います。
昔はシンガポールも大家族が一般的で、僕の母も7人兄弟ですが、最近は日本と同じで高齢化が急速に進んでいて、家族が小さくなる傾向があります。でも、小さくなった分、より親密に食事したり旅行に行ったりできています。
様々な家族の形態があるので、一概に「このシンガポールのスタイルが良い」、「日本もそうなるべき」とは言いませんが、少なくとも僕個人としては”家族”として受け入れてもらえる人が多ければ多い方が、自分の居心地の良い場所が増えるので、シンガポールの家族たちとの触れ合っていく中で、日本の親戚たちともより積極的にコンタクトを取り、”家族”として交流していけたらいいなと思っています。
よしかつ
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