シンガポール在住のよしかつ(@4shikatsu)です。
現在開催中のアジア最大のエアショーである「シンガポール・エアショー 2018」を訪問し、感じたことをまとめてみました。
シンガポール・エアショーって何?
ありとあらゆる”空を飛ぶ機械”に焦点を当てた商談会
<日時>2018年2月6日(火)〜2月11日(日) *2月6日〜9日は商談のみ、週末の10日〜11日に一般公開。
<場所>チャンギ国際空港に隣接するチャンギ・エキシビジョン・センター
<特徴>
1. 民間機、ビジネスジェット、ヘリコプター、軍用機に関する商談をすべく、航空機メーカー、エンジンメーカー、部品メーカーなど約1,000社が出展
2. アクロバティックな曲技飛行ショー
会場の様子はどんな感じ?
民間機、ビジネスジェット、ヘリコプター、軍用機がずらっと並ぶ姿は圧巻。お願いしていないのに、映画に出てくるようなポーズを自然にとってくれているパイロット、格好良すぎます。
アクロバティックな曲技飛行で轟音が鳴り響き、皆空を見上げ笑顔なのが良い。(真剣な顔の人もいますが)
展示会場は何故かほぼ閉店状態。4日間の商談を終え、一般向けにはやらない模様。
お姉さまたちもかなり暇そう。
商談はうまくいった?
シンガポール首相リーシェンロンや国防大臣も訪れ、国としても後押ししたい一大イベントである模様。しかし、華やかなショーとは反対に、商談は低調に終わったようです。
シンガポール航空ショー、商談低調、大型機受注はゼロ
大型機の受注発表がゼロという低調な結果で商談の日程を終えた。アジアの長期的な航空機需要は「20年で1万4千機超」(エアバス)と巨大だ。しかし過去の大型受注で市場は供給過剰気味。航空会社が新規投資に慎重になっていることが影響した。(2018年2月9日日経新聞)
順調に成長していた東南アジア市場。しかしここ数年は経済が低調で、航空産業だけでなく、僕が以前いた自動車産業でも過去の大型投資に苦しんでいます。
航空産業は数年先の航空機需要を見越して発注がなされます。今現在供給過剰だからと言って、発注を極端に少なくすると、数年後には逆に供給不足になる可能性もあります。2020年以降の経済を予想しながら発注、製造を行う必要がある非常に難しい時期にいるのだと思います。
飛行機ヘビーユーザーとしては今後どうなるか興味深いです。
シンガポール・エアショーで感じたこと
一つの受注が桁外れな金額であり、かつ、自動車業界のように裾野の非常に広い航空産業。従って、このような一大イベントで自社のアピールをし受注にこぎ着けるべく、商談がメインなのは理解できます。
しかし、航空機というのは自動車やバイクほど人々にとって身近な存在ではありません。だからこそ、皆憧れの眼差しで航空機を見上げます。
キャッチーなアクロバット飛行も非常に魅力的ですが、航空機に使用される最新技術にも多くの人が魅了されるはずです。
一般の人々の航空機、航空産業に対する理解がさらに深まることで、「航空業界で働きたい!」「自家用ジェットを買いたい!(僕は無理ですが)」という人がより多く出てきて、ゆくゆくは航空産業の発展に繋がっていくのではないかなと感じました。
”どこでもドア”が開発されるまでは無くなることのない航空産業。今後に期待です!
よしかつ
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