民族、文化、言語、食、見た目、、、「違い」が集まっている国、シンガポール。
そんなシンガポールに住んで3年目。
日本でのとあるイベントに参加して、違うモノ同士が「ミックスする」ことって面白いなと改めて実感したので、ここに書き残しておきます。
カレー屋でイベント
渋谷と恵比寿に2店舗を構えるカレー屋さん、6curry。
会員制で、月額費用を支払うことで、毎日カレーを食べることができるお店。
カレー屋さんなのは間違いないのですが、「EXPERIENCE THE MIX.」「みんなを混ぜる、みんなが混ざる。」というキャッチコピーのもと、カレーを中心に、人々が集まり、コミュニティを作っていくことを目指している場です。
6curryでは、お店だけでなく、会員さんたちが積極的にオンラインでの発信をしているのですが、僕は物理的に行くことができないので、スマホの画面越しに、1つのコミュニティが育っていく様子を眺めていました。
それが、偶然に偶然が重なり、2020年2月に「mix World シンガポール」と題し、6curryでシンガポールをテーマに1日店長をさせてもらうことになりました。
Mix World シンガポール
大学生の時には毎日のように来ていた渋谷。
だけど、今となっては全く知らない街のよう。
教えられた住所をGoogleマップで検索しながら歩き、ようやく到着。
少し緊張しながら、お店のドアを開けました。
そこには店長の一平さんとスタッフの方々が。
一平さんとはオンラインで話していましたが、直接会うのははじめて。
だけど、明るく出迎えてくれて一安心。
イベントの段取りを確認したり、世間話したりしているとあっという間に開店時間に。
メニューは手書きで綺麗に書いてもらって、気合いが一気に入りました。
シンガポールでは「フィッシュヘッドカレー」という鯛などの魚の頭がどーんと乗ったカレーが有名です。
1960年代にインド料理レストランのシェフが、インド料理では使わないけど中国料理でよく使われている魚の頭をインドカレーに入れてみたところ、それが大ヒット。インドにはない、今や、シンガポール料理の代表格になっています。
日本ではあまり名前を聞くことがないカレーですが、めちゃくちゃうまいんです。
今回は、店長の一平さんにオリジナルフィッシュヘッドカレーを作ってもらいました。
試食させてもらいましたが、スパイスが適度に効き、ご飯がめちゃくちゃすすむ味で、「おかわり!!」と言いたかったのですが、そこはぐっと我慢。
みんな楽しんでくれるかな?と不安と期待を抱えながら、シンガポールのローカルバーで購入したエプロンを身につけました。
開店と同時にいろんな方々が来店。
今まで僕が出会ったことのない職業の方、日本にいても絶対関わっていないだろうなという方たちなど、本当に様々なタイプの方たちとキッチンに立ちながらお話しました。
「ミックスしようぜ」がコンセプトなので、みなさん「違い」にとても寛容。
突然シンガポールからやってきた謎なやつに対してもとてもフレンドリーに話してくれます。
「私シンガポールに行ったことあります!」
「今どんなことされてるの?」
「シンガポール?何それ?」的な感じで言われたらどうしようと心配していましたが、思う存分話しさせてもらいました。
そして、会いたかった人たちにも会うことができました。
オンラインではずっと繋がっていたナワちゃん。
チャイのバリスタという、響きだけでも面白そうなことをやっている彼に数年越しに会えて感動。
さらにはチャイを目の前で作ってくれて、更に感動。
シンガポールにもチャイはいっぱいありますが、これがまた旨いんですよね。
また、今回のきっかけをくれたけーすけくんと店長の一平さん。
会った瞬間から伝わる人柄の良さ。
前から知っているかのような安心感。
自分もこういう魅力的な人になりたい。
初めてきたとは思えないアットホーム感。
みなさんのおかげで、フィッシュヘッドカレーは大好評で売り切れ。
最後にいつもの定番カレーをいただいたのですが、これもまたスパイスの効き具合がかなり好み。
自分の大好きなシンガポールについて、シンガポールに全然興味のない方含め、こんな多くの方たちにお話させてもらう機会はあまりないので大満足でした。
今回の1日店長をきっかけに、一人でもシンガポールという国、シンガポールのカレー、シンガポールの文化、なんでもいいので、シンガポールに興味を持ってもらえたら嬉しいなと思いながら、感謝のメッセージを書き書き。
(何も参考にせず、マーライオンをかけるようになりたい)
単純に物凄く楽しかったのに加え、シンガポールの魅力を日々発信している自分にとって、改めてこれからもシンガポールについて発信していきたいなと思えたイベントでした。
ミックスすること
シンガポールはミックスしていることが文化であり、僕にとっては一番の魅力。
人々のミックスから面白いことを生み出そうとしている6curry。
ミックスの良さをシンガポールでの日々の生活で感じているので、6curryのコンセプトにとても共感し、今回のイベントに繋がりました。
人ってどうしても似た者同士固まってしまいます。
似たような見た目の人、同じ言語を話す人、同じ業界の人、同年代の人などなど。
そこから一歩だけ外に飛びだして、いつもとは違う人たちと少しだけでもいいからミックスしてみると、何か起こるかもしれないし、何も起きないかもしれない。
でも、動かないと何も始まらない。
どうミックスしようかは後付けでいいのかなと思います。
とりあえずやってみたら何か見えてくる、、、はずです。
コミュニケーションをとろうとする態度
今回、正直なところ、会ったことのない方々、入ったことのないコミュニティにいきなり飛び込んで、しかも1日店長するだなんて、大丈夫なのだろうかと心配でした。
オープンなようで、常連さんもたくさんいて、クローズドにも見えるコミュニティ。
外から知らないやつがきたらアウェー感がものすごくて、辛くなってしまうのではとも思っていました。
でも全く違って、知らないやつ大歓迎!な雰囲気がとても心地よく、ほぼ全員の方とお話しさせていただきました。
いろんな集まりに参加させてもらったことがありますが、みんながみんな積極的に話すわけではないですよね。
話がうまいへたという話しではなくて。僕自身も下手くそですし。
そういう問題じゃなく、態度の話し。
「え、なんでここにいるの?」と正直思ってしまう人も時にはいます。
でも、6curryには全然いませんでした。
そこが素敵だなと心底思いました。
また、先日オンラインランチもして、シンガポールにいながらのミックスもしました。
先月シンガポールをテーマに1日店長をさせてもらった6curryが初の試みとして開催したオンラインランチにインド系多めのエリアから参戦。普段は物理的に参加できないので、オンラインでみなさんと話ができるっていい。いや、すごくいい。6curryシンガポール店開店したい。@ieppichan やりましょ。 https://t.co/BSRcV8Us20
— よしかつ | DanSINGAPORE (@4shikatsu) March 11, 2020
今回の1日店長はあくまできっかけ。
6curry、店長の一平さん、そして今回出会った方々と近いうちに一緒に何かできたらいいな。いや、絶対やります。
よしかつ
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