みなさんの周りにハーフっていますか?
僕自身、日本とシンガポールのハーフですが、日本ではほとんどハーフの人たちには会ったことがありませんでした。
少し古いデータですが、日本での結婚・国際結婚の現状は以下の通りです。
2015年に日本で結婚したカップルは635,000組。内、約3%の20,976組が国際結婚
夫が外国籍=約29%の6,167組(韓国25.4%、アメリカ18.3%、中国12.1%)
妻が外国籍=約71%の14,809組(中国38.7%、フィリピン20.7%、韓国15.3%)
抜粋:厚生労働省「平成27年(2015)人口動態統計の年間推計」「平成29年我が国の人口動態(平成27年までの動向)」
3%って少なく聞こえますが、年間2万組以上の国際結婚カップルって意外に多いなという印象です。
「その中で日本とシンガポールのカップルはどれだけだろう?」
具体的な数字は見つかりませんでしたが、2015年にシンガポールで結婚したカップルは23,805組。内、国際結婚は36%の8,562組。さらに、アジア人との結婚は7,560組。(参照:Population in Brief 2016 report)例えば1%が日本人と結婚した場合、75組になります。
そこから、子どもの数となると更に減ると思われます。
レア!!!
そんなかなり希少種な日本とシンガポールのハーフ。
姉たち以外に出会ったことがなかったのですが、たまたま「yoshi」に出会いました。
父親が日本人&母親がシンガポール人のハーフ、名前が「よし」など共通点の多い彼。
「もっと話を聞いてみたい!!!」
ということで、自分企画のハーフ対談、やってみました。
ハーフについて、シンガポールについて、少し興味を持ってもらえたら嬉しいです。
自己紹介
おはよう!今日はよろしく!
おはようございます!(朝早過ぎ、、、)
まずは自己紹介から!僕は、日本生まれ日本育ちで、2年前にシンガポールに移住し、今はマーケティング会社で働いています。シンガポールという国ができたのは54年前なので、日本とシンガポールのハーフとしては第一世代って言えるかな。
僕はシンガポールで生まれ、その後、日本の方が長いですが、日本とシンガポールを行き来しながら、教育熱心なお母さん、放任主義なお父さんに育てられ、今は日本で働いています!
シンガポールって学歴社会だから、シンガポール人に教育熱心な人が多いと思うけど、うちは全然熱心じゃなかったなー。
両親の出会い
日本とシンガポールのハーフがいるということは、日本人とシンガポール人の両親がいるということ。
両親たちはどんな出会いをしたのだろう?
父がシンガポールに2年ほど働いていて、その時に母と出会ったみたい。父は英語がすごくできるわけじゃないし、母は日本語は全くできなかった中、ネットも何もない田舎の富山に嫁いだのは本当にすごいと思う。信頼と愛情が無かったらできなかっただろうなと思う。本当尊敬してる。
うちは、父がシンガポールに転勤で、何かのツアーで出会ったみたいです。。
え、終わり?
はい、あまり知らなくて。。
まあ、両親の馴れ初めを聞くって何だか照れ臭いし、そんなもんだよね。
日本人男性がシンガポールに来て、シンガポール人女性と出会うパターンが多そうです。
日本人女性がシンガポール人男性に出会うのも、僕が知っている限りはシンガポールで出会っているので、いずれにせよ、日本人とシンガポール人はシンガポールで出会うケースがほとんどのようです。
料理
シンガポール料理は好き?
ホーカーで食べるシンガポール料理は大好きです。チキンライス、フライドオイスター、ロティプラタとか好きですし、夜中にふらっとお店に行って食べるヤムチャやお粥は最高ですね。あー、お腹空いてきた。行きたいなー。
僕はシンガポールビーフン、ホーファン、ホッケンミーが好きだな!近所のコーヒーショップではシンガポールビーフンを頼む日本人と認識されて、目が合うだけで注文できちゃいます。僕の体の3分の1はシンガポールビーフンです(笑)
実家では何を食べてた?
シンガポール料理は食べないですね。中華と日本のミックスのフュージョン料理ですかね。あ、海南(ハイナン)チキンカレーは出ました!
うちでは、チマキとかシンガポール版ぜんざいみたいなやつとかが出てきたなー。それぐらいだから、シンガポール料理って大人になるまで本当に全然知らなかった。昔からもっと色々食べたかったなー。
母親がシンガポール人でも、意外にシンガポール料理は家庭で出てこないみたいです。
家庭内での言語
うちは日本語オンリーでした。母が日本語を猛勉強して、普通に話せるレベルだったこともあり、日本語だけで育ちました。母が開いていた英会話教室に少し参加したけど、僕自身外国語に興味がほとんどなかったので、英語や中国語は学ぼうとも思わなかったですね。今は英語は話せるけど、親戚たちは英語と福建語のミックスなので、中国語をこれから真剣に学んでいきたいな。
母親とは日本語、英語、福建語のミックスです。会話の中で何語を話しているか、途中で分からなくなりますね(笑)。親戚たちは福建語と普通語をミックスして話しているので、僕も中国語はもっと勉強したいですね。
シンガポールの家庭では、ルー大柴的な会話は普通。家族や親戚と話すための言葉であっても、複数言語を使う必要があり、なかなかハードルは高いです。
シンガポールの家族
僕の母は7人兄弟いるんだよねー。
え、うちも母は兄弟姉妹が8-9人います!
数十年前は兄弟が多いのが普通だったのかな?シンガポールって親戚付き合いがかなり濃厚で、たまに面倒だなと思う時もあるけど、基本的には楽しい。whatsappでfamilyグループ作って、よくやりとりしてるし。
旧正月にはみんなで集まって、火鍋食べたり、麻雀したり、カードゲームしたり、一緒にポピア(ニョニャ料理の春巻き)を作ったり、楽しいですよね。アンパオ(お年玉)もらえるのが一番嬉しいですけど(笑)
うちでも、鍋、カードゲームでの賭け、ポピアはやる!旧正月の時期に出てくるお菓子も好き!
アイデンティティ
恐らく全てのハーフが聞かれるであろう質問。
「アイデンティティは日本とシンガポールのどっち?」
僕はどっちにもあります。ハーフじゃなくてダブル。どっちの国にいても自分の国、ホームって思います。ただ、空港のイミグレで常に短い列を探すせっかちさがありながらも、ホーカー(屋台)では美味しいご飯を求めて、長い列に並ぶことも厭わないのはシンガポール人気質だなと思います(笑)
僕の場合は完全に日本。日本生まれ日本育ちだからね。シンガポールに来ると落ち着くし、仲の良い親戚が沢山いるし、最近は食事の半分以上はシンガポール料理だけど、(列に並ぶのは嫌いだしw)考え方はやっぱり根っからの日本人。ダブルっていうよりはハーフの感覚の方が強くて、自分っていう、いち人間の中に2つの国が入ってる感じ。ハーフって言われるのが嫌っていう人がいるけど、僕の場合はそれぞれが半分ずつ入っているのが逆に嬉しいから、ハーフという言葉はすっと受け入れられるな。
小さい時にどこで育ったかが、アイデンティティの形成に繋がっているのだと思います。
ハーフが目指す将来
2か国の血を引き継いでいるハーフが目指す将来とは?
1年半前に、自分の大好きなシンガポールを伝えたいと思い、このブログを開始しました。そして、1年前には日本とシンガポールを繋ぐ活動を仕事でもやりたい!と思い、転職しました。これからの働き方や住む場所は分からないけど、一生かけて日本とシンガポールに関わっていきたいと思っています。自分で言うのもあれだけど、これだけ熱意のある人は他にいないと思うから、僕がやんなきゃ、誰がやるんだって感じですね(笑)
今は日本で働いているけど、将来何をしたいかはまだ分からないですね。だけど、シンガポールの「そのままでいいでしょ、好きなことやってればいいでしょっ」ていう自由でオープンな感じが好きで、将来的にはシンガポールに移住したいと思っているので、シンガポールにいながら日本に関わることができたら面白いだろうなとは思っています。
他の日本とシンガポールのハーフも巻き込んで、何か面白いことができたらいいな。
最後に
日本とシンガポールのハーフによる対談はどうでしたか?
僕とyoshiでも結構違うし、例えば、シンガポールで生まれ育ち、日本語をほぼ話せないハーフの場合だと、また全然違うと思うので、今回書いたことはあくまで一部に過ぎませんが、ハーフの人たちの考えや、シンガポールについて、少し共有できていたら嬉しいです!
実は今回初めての対談記事でしたが、改めて話を聞くことで、これまで聞けていなかった面白く、深い話を聞くことができたので、めちゃくちゃ楽しかったです。ハマりそう。
ということで、これからも、シンガポールに関わる「人」に注目して、書いていけたらいいなって思っています。
よしかつ
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実は自分もシンガポールと日本のハーフ(父がシンガポール人)なので気になり読ませていただきました。共感できる点が多く面白い記事でした。次も楽しみにしていますね!!
しんがぽおりあんさん、読んでいただき、コメントありがとうございます。嬉しいです!つい最近、FBで「日本xシンガポールハーフ会(Mix of Japanese x Singaporean)」というグループを作成してみましたので、良ければ参加してください!
たまたま記事見つけてびっくりました。
わたしもシンガポールと日本のダブルで
シンガポール生まれ、小学生までシンガポール、以降は日本です。
シンガポールと日本のダブルの友人1人しか出会ったことないので
かなり驚きでした!急にコメントすみません
Chikaさん、ここで見つけてくれたんですね!ありがとうございます!!
私もシンガポールと日本のハーフです。
18年間ずっとシンガポールで教育を受けてきて、
現在日本の大学で勉強しています。
この記事を読んで、共感できる点もあれば、
「へー面白い」と思うほど自分の経験と異なる点もありました。
erikaongさん、コメントありがとうございます!ぜひお話し聞いてみたいです!