東南アジアのハブのシンガポールには世界中から人や企業が集まっていて、ワクワクする面白そうなことをやっています。
今回はその中で僕が今注目している企業をまとめてみました。
常に出ては消えの世界だと思うので、vol.1として、今後も定期的に紹介していけたらいいなと思っています。
スタートアップって何?
お恥ずかしながら正直なところ、「スタートアップ」の意味は何となくでしか理解していなかったので調べました。
「スタートアップ」「ビジネスモデル」「イノベーション」「スケーラブル」「エグジット」、、、何でこんなに使うのだろうと思うほどカタカナ用語が多く出てきます。
分かりやすくするために、正確ではないかもしれませんが、ここでは↓の定義とします。
- 新しいビジネスで市場を開拓し、急成長している企業や事業(規模や設立年数は関係ない)
- イノベーション(革新)を起こし世の中を変えること目的としている
シンガポールのシリコンバレー
世界中には「○○のシリコンバレー」と呼ばれる場所がいくつかあります。
インドの「バンガロール」、イスラエルの「シリコンワディ」、北京の「中関村」、ロンドンの「テックシティ」。そして、シンガポール版シリコンバレーが「ブロック71」。
One North駅から徒歩6分にブロック71があります。
先進的なスタートアップ企業が集まっているとは全く感じさせないビル。
しかし、このブロック71には現在250ものスタートアップが集まり、毎月20以上のイベントを開催しています。
経済誌エコノミストには“世界で最もきつく詰め込まれた企業エコシステム”と呼ばれています。
このブロック71、シンガポール国立大学(NUS)が主導で2011年からシリコンバレー化を進め、政府の支援もあり、あっという間に世界レベルのスタートアップ集積拠点に。
Startup Genomeが例年発表しているグローバルスタートアップエコシステムランキングの2017年版によるとシンガポールは12位。シンガポールは起業家の平均年齢が30.2歳で、世界で最も若いとのこと。
それでは僕が今注目しているスタートアップを紹介します。
注目のスタートアップ
ASTROSCALE
【自社サイト】http://astroscale.com
【何をしている?】宇宙ごみのお掃除屋さん
【注目ポイント】
- 特殊粘着剤を使って、75万個もあると言われている宇宙ごみの数を減らし安全な宇宙環境に。
- 日本人の岡田さんがCEOで、本社はシンガポール、工場は日本。更にはイギリスに子会社も設立。
- 17年11月にロシアのロケットに衛星実証機を載せて打ち上げたが失敗。19 年前半に再挑戦予定。
【関連ニュース】宇宙ゴミの除去衛星を開発、アストロスケールがシリーズCで約28億円を調達
Red Dot Drone
【自社サイト】http://reddotdrone.com
【何をしている?】ドローン屋さん
【注目ポイント】
- 新しいモータースポーツとして人気上昇中のドローンレースを開催、ライブ配信。
- ドローンに興味がある人たちが学び、情報交換できる場として、定期的なミートアップを開催。
- ドローンによるビジネスソリューション提案。(例:ドローンによるトンネル内の漏水確認)
【関連動画】ドローンレース@スペイン(動画酔い注意)
Park N Parcel
【自社サイト】https://www.parknparcel.com.sg
【何をしている?】再配達撲滅屋さん
【注目ポイント】
- 荷物の受け取り時、自分の都合が悪い場合、近所の人や店舗に代理で受取をしてもらうサービス。
- 2018年4月に調達した64万8,000米ドルの資金を活用し、アジア太平洋のEコマースの18%を占める日本、香港、タイへ進出。
- オンラインショッピングが年々拡大している中で最も重要なラストマイル物流(お客様に荷物を届ける最後の物流)に挑戦。
【関連動画】サービス紹介動画
PopulStay
【自社サイト】https://www.populstay.com
【何をしている?】民泊のプラットフォーム屋さん
【注目ポイント】
- ブロックチェーン、IoT、AI技術を組み合わせた民泊のプラットフォームを提供。
- 上記技術で、セキュリティの確保、争い事の平和的解決、シームレスなユーザー体験を提供。
- 各種手数料(予約、両替等)などありとあらゆるコストが低減され、ユーザーと管理者の両者にとってメリットがある。
【関連動画】CEOによる説明動画(字幕が読みづらいですが)
docdoc
【自社サイト】https://www.docdoc.com
【何をしている?】医者予約のプラットフォーム屋さん
【注目ポイント】
- アジアにいる23,000人以上の医者の中から、500以上の項目を比較し、患者の医療ニーズに最適な医者を紹介。
-
個人が自分で収集した不正確な情報を基に意思決定をしている状況を変えるべく、アジア最大規模のヘルスケアプロバイダーネットワークによる最新の臨床情報学、AI、ヘルスケア品質評価を活用し、正確な情報を患者に提供。
- これまでの1,860万ドルの資金に加えて、18年3月に545万ドルを調達し、アジアで最も資金提供を受けているヘルスケアスタートアップの1社となった。
最後に
シンガポール人によるスタートアップ、日本人がシンガポールを訪れ起業したスタートアップなど、シンガポールのスタートアップと言っても様々な形があります。
国籍関係なく、世界中の人たちがシンガポールに集まり、社会をより良くするために、より面白くするためにチャレンジしている姿を見ると、応援したくなります。
今後、明日の景色をガラッと変えてくれるビジネスがシンガポールから起きるのが楽しみです。
よしかつ(@4shikatsu)
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