最近eスポーツという言葉をよく見かけるようになりました。
というのも、僕の学生時代の友人のUlara(@ularatter)がCEOを務めるWekidsという会社がゲーミングチームRash Gamingとスポンサー契約を結んでおり、eスポーツに関する情報がTwitterで流れてくるようになったからです。
ゲーミングチーム?eスポーツ??
僕は小さいころはポケモン、RPG、ストリートファイターなどにハマっていましたが、現在は全くゲームに触れていないので、eスポーツについても全く知りませんでした。
でも、少し調べてみると、急成長の大注目マーケットであり、僕が今住んでいるシンガポールでも人気が出てきているようで、かなり面白そうなので、eスポーツについて簡単にまとめてみました。
詳しい方!全くの初心者なので、もし違っていたら優しく教えてください!
コンテンツ
eスポーツって何?
定義
「コンピューターゲーム、ビデオゲームを使って対戦をするスポーツ」
体を動かすだけがスポーツじゃない!英語のSportには楽しむ・競技といった意味もあり、欧米ではチェスやビリヤードもスポーツとして認知されています。(詳細は日本eスポーツ協会)
対戦をするので、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーといったRPGはeスポーツには当てはまりません。
2022年のアジア競技大会(アジア版オリンピック)にて正式メダル種目に選ばれており、市場規模は10億ドルを超え、今後の成長が期待されています。
どんなゲームがある?
eスポーツには8部門があります。
- FPS
- MOBA
- RTS
- 格闘ゲーム
- スポーツ
- モバイル
- パズル
- オンラインカード
それではそれぞれの部門を紹介します。
FPS(First-Person Shooter)
プレイヤー視点のシューティングゲーム。30歳前後の人なら知っている人も多い「任天堂64のゴールデンアイ」みたいなゲーム。
代表的なゲーム:CALL OF DUTY
MOBA(Multiplayer Online Battle Arena)
2つのチームに分かれて、味方と協力しながら敵チームの本拠地を破壊するゲーム。操作するのは一つのキャラクター。
代表的なゲーム:League of Legends
RTS(Real-Time Strategy)
昔のRPGゲームのように順番に行動を選択していくのではなく、リアルタイムに戦略を立てながら敵と戦うゲーム。MOBAと似ているが、操作するのは複数のキャラクター。
代表ゲーム:スタークラフト
格闘ゲーム
1対1または1対複数で格闘対戦するゲーム。
代表ゲーム:ストリートファイター、鉄拳、スマッシュブラザーズ
スポーツ
サッカーや野球などのスポーツゲーム。
代表ゲーム:ウイニングイレブン、FIFA
モバイル
身近なスマホで出来るゲーム。
代表ゲーム:Vainglory
パズル
最近だとスマホゲームで特に人気のパズルゲーム。おなじみ「ぷよぷよ」も18年3月にeスポーツ化し、4月には優勝賞金100万円の大会が開催されました。
代表ゲーム:ぷよぷよ
オンラインカード(OCG / Online Card Game)
eスポーツとしては新しい部門であるカードゲーム。30代なら遊戯王のカードゲームでお馴染み。
代表ゲーム:Hearthstone
プロはどれだけ稼いでいる?
eスポーツにはプロプレイヤーがいて、世界各地で開催されている賞金の出る大会に出場しています。
E-SPORTS EARNINGSによると、18年5月12日時点で、世界で一番稼いでいる選手はドイツのKuroky選手で、約4億円稼いでいます。トップ100の選手を見ると、ヨーロッパや中国、韓国の選手が多くいます。日本人選手はいませんでした。
シンガポールでのeスポーツ事情
プロゲーマー
シンガポールにも世界レベルのプロゲーマーがいます。
iceiceiceという名で活動しているPei Xiang選手。MOBAのDota2というゲームのプライヤーで、先ほどのランキングで33位にランキングしていて、約1.4億円稼ぎ出しています。
さらには女性も活躍しています。18年1月に開催されたFTP(シューティングゲーム)のCS:GOのアジア大会の女性部門で、シンガポール人女性5名のチームが2位になり、世界大会への切符を獲得しました。(記事はこちら)
大会開催
シンガポールでは18年8月に「アセアンeスポーツトーナメント」の開催が決定しており、政府も積極的に支援をしています。
過去にも何度もeスポーツの大会を開催しています。
世界的人気スマホゲーム「Vainglory(ベイングローリー)」の第2回世界大会
シンガポールは「Vainglory」発祥の地。2013年に「Kindred」という名前でβ版が世界で初めて配信。
そんなシンガポールにとっては特別なゲームの世界大会が2017年に開催されました。
格闘ゲームのアジアファイナル「South East Asia Major 2017」
通称SEAMと呼ばれているSouth East Asia Major。
ストリートファイターなどの格闘ゲームの地域大会で、優勝者には世界大会のCAPCOM CUPへの出場権が与えられました。
eスポーツの今後
世界中で盛り上がっているeスポーツだけど、日本を見るとまだまだこれからという段階。
プロプレイヤーとして生活していくのはごく少数であり、厳しい状況。
理解度という点で、eスポーツに関わっていない人からすると、「ゲーム」という言葉が持つ”遊び”のイメージが強すぎるのかなと思います。
そのような中でも、少しずつ環境が変わってきています。例えば、
- ゲーム等を学ぶデジタルハリウッド大学で、日本人トッププロプレイヤーのマイキー選手をアドバイザー兼顧問とし、e-sports部創部。
- eスポーツ事業を展開するLibalent(リバレント)が吉本興業と組み、オンラインカードゲームShadowverse部門のプロeスポーツチームを新設。プロリーグ『RAGE Shadowberse Pro League』に参戦。
- 僕の地元の富山にまさかの富山県eスポーツ協会。今の時代、田舎とか関係ない。
さらには、上述のRush Gamingは、今まさに登り調子で、18年2月にはCOLL OF DUTYの国内大会で優勝し、世界大会出場が決まっています。
#rushgaming #RUSHWIN #Rush #PS4 #COD #闘会議2018
最高!!!!! pic.twitter.com/GNI6s4dYvd— WinRed / Rush Gaming (@RushWinRed) February 11, 2018
メンバー4人のYoutube登録者数は12万人を超える大人気チャンネルで、彼らに憧れ、ゲーマーを目指す人も出てきているようです。
海外でも面白い動きがあります。
- アメリカのプロバスケットボール協会(NBA)やフランスやスペインの名門サッカークラブがeSportsへの参入を発表し、プレーヤーの獲得・契約を進めている。
- 全米の高校でeSportsが正式に採択、今秋から最低15州でスタート。
「え、eスポーツってスポーツって思われていなかったの?」と言われる時代もあっという間に来るかもしれません。
eスポーツの世界、目が離せません!
よしかつ(@4shikatsu)
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