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社会

(更新:2018.05.3)

「若者に命名する大人」は時代遅れの大人たち

自分たちとは異なる考え方を持ち、理解に苦しむ行動をとる若者たちに対して、大人たちが名前をつけたがるのはどうも日本だけじゃないらしい。

分からないモノにとりあえず名前をつけてカテゴリー分けし、なんとなく分かった気になりたい大人たち。

大雑把に一つのカテゴリーに入れられ、「おれは、わたしは違う」と憤慨する若者たち。

これからも絶対無くなることはない関係。

日本の若者たち

まずは日本から。

日本の22歳〜31歳あたりの若者たちは「ゆとり世代」と呼ばれている。

ゆとり世代とは、1987年度~1996年度生まれの「ゆとり教育」を受けた世代のこと。その特徴は「失敗を恐れる」「打たれ弱い」「プライベートを優先」「自主性がない」等が挙げられる。(ウーマンエキサイト

僕は87年度生まれであり、小学生の時に土曜は隔週で学校に行っていたのが完全週休二日制になったり、中学では何だか良く分からないけど”もっとじっくり考えよう”というコンセプトの時間が設けられ、代わりに他の教科の学習範囲が減ったりして、学校がどんどん緩くなっていくのを肌で感じていた。

新しいことをしようとしているのは分かったけど、まだ方向性がしっかりと固まっておらず、学校も先生も戸惑いながら授業を行っていて、正直いまいちな授業ばかりだった。

勉強に関しては、学校の授業で学ぶ学習範囲が狭くなり、全員がついていくことのできるスピードで行うようになったにもかかわらず、受験では範囲外もお構いなしに出るということで、結局以前と同じ範囲を補習等でカバーするという無駄の極み。

モンスターペアレントなんて言葉はまだ無く、昔ながらの威圧してくる体育教師は依然と存在していた。

こんな、別にゆとりなんて全く感じない状況の中で、本来のポジティブな意味ではなく、ネガティブな意味で”ゆとり”と呼ばれることに猛烈に違和感を持っていた。

そんな”ゆとり世代”第一号の87年組が社会人になった時に、「入社年度別新入社員タイプ」として命名されたのはETC

性急に関係を築こうとすると直前まで心の「バー」が開かないので、スピードの出し過ぎにご用心。
IT活用には長けているが、人との直接的な対話がなくなるのが心配。
理解していけば、スマートさなど良い点も段々見えてくるだろう。
“ゆとり”ある心を持って、上手に接したいもの。

厳しい就職戦線をくぐり抜けてきた今年の新入社員は、携帯電話などIT活用にも長けており、情報交換も積極的。
時間の使い方も効率的で物事をスムーズに進めるようなスマートさもある。
また、CO2の排出量削減など環境問題への関心も高い。
ただ、ドライバーと徴収員との対話がなくなったように、効率性を重視するあまり人との直接的なコミュニケーションが不足する場面も。
打ち解けて心を開くまで時間が掛かるため、性急に関係を築こうとすると直前まで心のバーが開かないので、上司や先輩はスピードの出し過ぎにご用心。
理解しようとすれば、仕事のスマートさやIT活用の器用さなどメリットも見えてくるので、会社は、ゆとりをもって接し、永く活躍できるよううまく育ててほしい。(公益財団法人日本生産性本部

これは一種のネタということは分かっているけど、”ゆとり”の使われ方に何とも言えない気分になる。

ただ、リアルとネット両方で自分の周りにいる20-30代の若者たちを見ると、上述の定義に全く合っていない人たちがたくさんいる。

彼ら+僕に対してポジティブな意味で「ゆとり世代は〜」を使って欲しい。

シンガポールの若者たち

「日本以外ではどうなんだろう?」

先日、シンガポール人の10代のイトコから話を聞いた。

シンガポールの主に20代〜30代前半の若者のことを「いちご世代」と呼ぶ。

いちごのように叩かれ弱く、きつい仕事や社会的プレッシャーに弱い世代と言われている。

他にも「Y世代」「ミレニアム世代」「Me世代」といった呼び方もある。

さらには「ドリアン世代」といった呼び方も。

兵役に就いた20歳の若者が上司に「やめたい。。。」と言ったが、上司にあっさりと無理と言われた翌日、「私の息子がいじめにあってるんです。」と突然騒ぎ出す親。

服屋さんでアイスを持ちながら騒いでいた子供が服を汚したことに対して注意した店員に、「お金を払えばいいんでしょ!私のこどもに怒らないで!」と逆ギレする親。

こんな”モンスターペアレント”を持つ若者たちをドリアン世代と呼ぶ。

過保護過ぎる親が彼らを守る”トゲトゲした殻”になり、若者はその殻を持って周囲を攻撃するというやっかいな若者たち(+親)のことだ。

「いいところないじゃん!」

と思ってしまうけど、今の世代はネットネイティブで情報収集能力に長けている、民族や宗教の違いに寛容、社会貢献に対する意識が高い、シンガポール人としてのアイデンティティが強い、家族を大切にするとも言われていて、良い面も大いにある。

命名は理解するためのツール

時代が変わり、人々が生きる環境は世代によって変わっている。

それによって、暮らし方、考え方、大切にするモノの基準は変わる。

だから、時代の変化についていけていない時代遅れの大人たちは、若者たちが持つ新しいスタンダードを理解できない。

”大人として”理解したいので、まずは名前をつけてみる。

そして、分かったつもりになって、批判や否定をしてみる。

ただ、これは悪いことばかりではない。

名前をつけることで、未知の相手が「〇〇な人たち」になり、議論のきっかけができる。

多種多様な人がいる世代を一つのカテゴリーに入れられるわけがないので、命名された名前に対して様々な意見が出る。

その意見によって、「〇〇な人たち」の輪郭がさらにはっきりとしてくる。

こうやって、未知の相手だった若者に対する大人たちの理解が少しずつ深まっていく。

「若者に命名する大人」は時代遅れの大人たち。

でも、命名は世代間の理解を深める必要不可欠なツールなんだと思う。

よしかつ(@4shikatsu

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